皮膚科

冬の季節は皮膚に大敵
千葉皮膚科
院長 千葉 雅史

 冬は皮膚にとって大敵の季節です。
 乾燥した冷たい外気は皮膚の油分をうばい、暖房によって乾燥した室内の空気はいっそう皮膚を乾燥させます。
 この肌荒れの季節は特に子供に多く見られるアトピー性皮膚炎や高齢者に見られる皮脂欠乏性湿疹にとって問題の季節です。もともとカサカサしている皮膚がいっそう乾燥して、かゆさが増します。

 これを少しでも防ぐためには常日頃から、皮膚をしっとりと保つようにスキンケア製品(乳液、保湿クリーム、オイル)を使うように心がけることです。また冬は雪により衣類がよく濡れる季節でも有ります。湿った靴下や手袋をいつまでもはいていると、しもやけやひび、あかぎれの原因になります。

 栄養の上でのスキンケアとして大切なのは、外界の刺激に対する皮膚の感受性を低下させるような食事をとることです。これには皮膚の主要成分である硫黄を含むタンパク質(動物性タンパク質)を多く取ること、カルシウムの多い食事をとること、糖分を取り過ぎないようにすることです。もう一つは皮膚機能の活性を高めるために、ビタミンB2、B6、Cを多く取ることです。

乾燥肌は皮膚病のもと

 正常な機能を維持している皮膚には、しっとりとした感触と滑らかな光沢があります。これは皮膚の中に適度な水分が含まれていて、皮脂という天然のクリームが皮膚を守っているからです。
 皮膚の保湿を維持しているのは、次ぎの3つの成分です。
(1) 天然保湿因子 角質の柔軟性に必要です
(2) 角質細胞間脂質 スポンジのように角質層の中に水分をためる働きをしています。
(3) 皮脂 皮脂腺で作られ、皮膚から出る水分と混ざり、体の表面を覆って水分の蒸発を防いでいます。
 乾燥した皮膚は、見かけ上、気になるばかりでなく、皮膚病を起こしやすい準備状態でもあります。しっとりとした皮膚が、きちんと並んだ屋根ガワラだとすると、乾燥肌はあちこちひび割れたカワラのような状態です。これでは、雨漏りが生じるのと同じように、アレルゲンや病原微生物の侵入を容易にしてしまいます。また、衣類や洗剤等の物理的刺激、化学的刺激にも過敏になります。
 皮膚病の予防のためにも、乾燥肌に対するケアが必要なのです。

参考: お肌のケア