耳鼻咽喉科

北海道の花粉症について
おおさか耳鼻咽喉科クリニック
院長 大坂 雅明

 北海道には、本州にあるスギはほとんど存在せず、スギによる花粉症は道南の一部を除き、皆無と言っても過言ではありません。

 北海道における花粉症の原因の主なものは、シラカンバ、カモガヤ、ヨモギであり、それは北欧諸国の花粉症とよく似ています。これらの3種の花粉症の中でも、最近その急激な増加で特に問題となっているのは、樹木花粉であるシラカンバ花粉症です。

 札幌のシラカンバ花粉の飛散時期は、4月下旬から6月上旬までです。飛散のピークは5月のゴールデンウイークの頃です。主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、そして目のかゆみなどです。治療は薬物療法が中心となっています。花粉の本格飛散時期の1~2週間前から薬を服用すると比較的、症状を軽くすることができると提唱されています。現在、効果の持続時間が長く1日1回の服用ですみ、比較的、眠気などの副作用が出現しにくい薬剤が主流になりつつあります。

 カモガヤなどの牧草は5月~7月、ヨモギは8月中旬から9月が花粉飛散時期となっていますので、風邪でもないのに、どうも鼻水、くしゃみが止まらないとお悩みの方は、一度、耳鼻咽喉科を受診してみるとよいでしょう。花粉症かどうかは、現在、簡単な血液検査をするだけで判明し、またその程度の強さを数字ではっきり示すこともできます。

 花粉症は直接、命にかかわることがなく軽視されがちですが、患っている人にとっては大変不快でつらいものです。Quality of life という言葉がありますが、日常を快適に暮らすということを、我々はもっと考えていくべき時代になってきていると思います。