歯 科

審美歯科について
歯学博士
飯田 一実

 古来明眸皓歯という言葉があり、はっきりして美しい目もとと歯並びがきれいで真っ白なのが美人とされてきました。
 歯を白くすることをホワイトニング・漂白による方法をブリーチングと呼びます。
 最近は歯の審美性や口臭について関心の高い人が増えて来ています。
 歯科医院で行う漂白をオフィスブリーチング、歯科医の指導の下に家庭で行うものをホームブリーチングと呼びます。又神経の無い変色歯への対応と神経の生きている歯に対するものとがあり、前者の場合変色が激しければ歯牙表面を削ってセラミックの冠を装着したりします。後者の場合単に歯の表面に汚れが付いている場合は専門的歯面清掃できれいに成る場合も有ります。
 コマーシャル等の影響で歯の白色指向が強くなって来ていますが、美しい歯の色とは単に真っ白なのではなく、真珠のような色合でその人の皮膚や歯肉の色との調和がとれていることで、人工的に作りだすことは仲々難しいことです。白色のみ追求するのは美的感覚が無いと言えます。
 オフィスブリーチングでもホームブリーチングでもその漂白効果は症例にもよりますが大部分が1年程で後戻りし、何年も持続するものでないことをあらかじめ了解しておく必要があり、後でトラブルの原因となりかねませんので注意した方が良いでしょう。勿論定期的にメンテナンス処理を受けることでその効果は長く維持出来るでしょう。
 生活歯の場合は歯の知覚過敏が起きることもあります。
 むし歯・歯周病・歯列不正などがある時はまずそれを治療した後に処置を受けるべきでしょう。
 加齢によっても歯の黄ばみがおこり、この改善を求める人も居ますが自然なことと考えるか、もっと白くして心豊かな老後を送るかは、その人の考え次第なのでしょう。