アミノ酸とは?

 人間の体は、約70%が水分で、約20%がたんぱく質で構成されています。たんぱく質は炭水化物、脂質とともに3大栄養素のひとつです。たんぱく質は、筋肉や皮膚、内臓など体のあらゆる組織を構成していますが、この元となる成分がアミノ酸です。

 アミノ酸には多くの種類がありますが、人間の生命体を作り上げる上で必要とされるアミノ酸は20種類です。
この20種類のうち、人間の体の中で合成できるアミノ酸は11種類で、これをを非必須アミノ酸と呼びます。
残りの9種類のアミノ酸は、体内で合成することができません。この合成が不可能なものを必須アミノ酸と呼んでいます。必須アミノ酸は栄養上特に重要なので、不可欠アミノ酸と呼ばれることもあります。

 私たちの体の中にアミノ酸が存在しない場所は、ほとんどありません。 アミノ酸は、生命の源となる栄養成分で、私たちが健康な状態を維持するのに不可欠な機能を担っているのです。

 

アミノ酸の働き

 アミノ酸はたんぱく質を構成する物質であると同時に、健康の維持に関わる身体の機能を活性化させる働きを持った物質です。アミノ酸の摂取はビタミンの摂取と同じ位身体にとって重要な意味をもっています。

 各アミノ酸には違った働きが与えられており、体内で合成されない必須アミノ酸とたんぱく質の分解で合成される非必須アミノ酸には共通する働きが見られないため、効率よくアミノ酸を摂取する為に食材ごとの必須アミノ酸の含有量を考えた上で食事をする事が重要です。

 

必須アミノ酸

 健康維持に必要とされるアミノ酸は20種類ありますが、そのうちの体内で合成することが不可能なアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。体内で合成することができないので、必ず食事として摂る必要性があります。

 必須アミノ酸の種類はイソロイシン・ロイシン・バリン・リジン・スレオニン・トリプトファン・メチオニン・フェニ-ルアラニン・ヒスチジンの9種です。
必須アミノ酸は栄養上特に重要なので、不可欠アミノ酸と呼ばれることもあります。

 

非必須アミノ酸

 非必須アミノ酸はたんぱく質の消化・分解の過程で合成される性質があります。

 非必須アミノ酸に数えられるアミノ酸には「アラニン」「アルギニン」「アスパラギン」「アスパラギン酸」「グルタミン」「グルタミン酸」「セリン」「システイン(シスチン)」「チロシン」「グリシン」「プロリン」の11種類があります。

 

アミノ酸の効果

 体内に吸収されたアミノ酸の多くは、体内でたんぱく質に再結合され新陳代謝による細胞新生のための材料として消費されていきます。たんぱく質として消費されなかったアミノ酸は、身体の各部位に送られ健康に関わる機能を活性化させる効果を発揮します。

睡眠状態の改善

アミノ酸の中には、神経を沈静させ睡眠の質を高める効果を持つものがあります。
睡眠は身体の疲れを取り除き記憶の整理を行うため、心身をの健康維持に欠かせない習慣です。

肝機能の向上

アミノ酸摂取により、肝機能が向上します。肝臓は炭水化物や糖分・脂肪から合成されるグリコーゲンの貯蔵、吸収した栄養分を血液を通して全身に送り込む代謝活動、体内に溜まった老廃物の排出などの生命維持のために大きな役割を持った臓器です。

美肌効果

アミノ酸には、肌の保湿成分や美肌を作り関節の保護を行う弾力とハリを保つ成分(コラーゲンなど)を生成促進する効果や材料となる効果を持つものがあります。年を重ねるごとに関節痛や肌の衰えは辛いものになるため、アミノ酸の摂取は若い頃よりも重要になるのです。

疲労の回復(免疫力の向上)

運動後にアミノ酸を摂取すると、筋肉の強化を促進し疲労回復を促す効果を発揮します。運動直後や就寝前に摂取することで、疲労が溜まった筋肉の回復を早めたり、筋肉痛を軽減することができる言われています。また、運動後の疲労によって起こる免疫力の低下を防ぎ、体調の悪化を防止する効果もあります。

 

アミノ酸(たんぱく質)を多く含む食品

 たんぱく質が多い動物性の「肉類」「魚介類」「乳製品」など。植物性たんぱく質を多く含む「豆類」、脂質が少なく炭水化物を多く含む「穀類」にも含まれています。

 たんぱく質が体内で消化する過程で、アミノ酸に分解されるため、肉・魚・野菜・穀物などの代表的な食品の全てに含まれているといえます。